肘の痛みを訴えて来院される子供さんは野球の試合中や練習中は、痛みを我慢しながらプレーをしておられて、
痛みに耐えきれなくなって、プレーに支障が出てきた時点で受診されることが多い様に見受けられます。
当院では、肘の痛みの原因を突き止めるために、レントゲン写真やエコー検査などを行い、原因を確定して治療を始めています。
当院では、以下のような診断と治療の流れで、肘の痛みで悩んでおられるお子さんを野球復帰まで導いています。
以下で、当院で取り組んでいる野球少年に対する治療の実際をご覧いただきたいと思います。
肘の痛みはどういう場面で生じるのか?
肘の痛みを訴えて来院されるお子さんは、日常では痛みがないのですが、投球すると痛みが出る場合がほとんどです。
ですので、ますどういう場面で痛みが出るのかを理学所見をとる際に伺います。
以下で、実際の投球場面を見てみましょう。
それぞれの投球場面において、発生する野球肘のタイプには上記のようなものがあります。
黄色の丸で囲まれている投球場面で痛みが出る場合には、
肘の内側が痛くなり、黄色の丸内にあげられている3種類の疾患が考えられます。
ピンクの丸で囲まれている投球場面で痛みが出る場合には、
肘の外側が痛くなり、ピンク色の丸で囲まれている疾患が考えられます。
水色の丸で囲まれている投球場面で痛みが出る場合には、
肘の後方が痛くなり、水色の丸で囲まれている疾患が考えられます。
野球肘では、まずどの場面で痛みを出ているのか、痛みの場所がどこなのかを検査し、痛みの原因を突き止めることが大切です。
怪我のないようによって、投球中止をする期間が異なってきます。
別ページで、どのように投球を再開して行くのか、リハビリについてもご紹介しておりますので、ご覧ください。