デイサービスきずなでは、定期的に体力測定を実施しております。
以下で、実際に運動をされた方の運動前後の身体機能を比べたグラフをご紹介します。
デイサービスきずなをご利用いただいている方の要介護度は、下の円グラフのようになっております。
ご利用者さんの内訳
■ 要支援1 31%
■ 要支援2 25%
■ 要介護1 12%
■ 要介護2 25%
■ 要介護3 4%
■ 要介護4 3%
(2015年7月時点)
ご紹介するデーターは、2010年から2015年の間で集積できた83名の方を対象としています。
下のグラフにある「要支援」とは要支援1と2の方を、「軽度要介護」とは要介護1・2の方を表しています。
「中・重要介護」とは、要介護3・4・5の方を表しています。
下肢筋力
83人の方に同一の運動を行って頂き、
「要支援」「軽度要介護」「中・重度要介護」の3グループに分けて
平均値を計算したデータになります。
上のグラフは、椅子から立ち座りを繰り返し、30秒間で何回できたかを測定したグラフです。
どのグループも、運動後に回数が増えていることがわかります。
このように、「日常生活で椅子から立つ」という生活に直結した動きに効果があると考えています。
バランス能力
83人の方に同一の運動を行って頂き、
「要支援」「軽度要介護」「中・重度要介護」の3グループに分けて
平均値を計算したデータになります。
上のグラフは、片足立ちが何秒間できるかを計ったものです。
どのグループも、大きく数値が下がることはなく、現状維持ができていました。
このように運動を継続することで、足が出なくて転んでしまいそうな状況が起こっても、
バランス能力を維持していくことで、転倒予防につながると考えています。
敏捷性
83人の方に同一の運動を行って頂き、
「要支援」「軽度要介護」「中・重度要介護」の3グループに分けて
平均値を計算したデータになります。
上のグラフは、その場でできるだけ早く足踏みをして、5秒間で何回できるかを測定したものです。
別の施設で行われた、学会論文の中で、16回以上できれば転倒のリスクが低くなると報告されています。
そこで、当事業所でも試みた結果、運動の前後でステップできる回数が増えていました。
中でも、中・重度要介護者の方でも、運動後に平均で16回くらいできるようになっておられました。
このように、運動をすることで、足の上がり方も良くなって、つまずくことの予防になると考えています。
歩行能力
83人の方に同一の運動を行って頂き、
「要支援」「軽度要介護」「中・重度要介護」の3グループに分けて
平均値を計算したデータになります。
上のグラフは、椅子から立ちあがり、3メートル先にあるコーンまでの往復歩行にかかる時間を示しています。
結果として、どのグループも、運動後に現状維持、もしくはすこし速くなっていました。
歩行能力と一口にいっても、歩く速さ、椅子から立ち上がる安定性、
コーンを回る時の足の運びなど、複雑な動作が盛り込まれています。
ですので、運動することで、日常生活でのさまざまな歩く状況に対応できる能力を維持または、
向上させることができたと考えています。
デイサービスきずなでは、他にもいろんな運動能力を測定しています。
おおむね3か月に1回程度、定期的に測定していますので、利用者さんの体力の推移がよくわかるようにしております。
結果は、利用者さんご本人やご家族、ケアーマネージャーの方々にもお渡ししております。
運動が苦手な方でも、少しでも体を動かすことで、何かしらの身体能力に変化が現れます。
運動というサービスを通じて私たちは、
利用者さんの日常生活能力の維持・向上のサポートをさせていただきます!