足にみられる石灰沈着性腱炎(足関節石灰沈着性腱炎)

石灰沈着性腱炎は足関節周辺や足の先の関節などでも見られます。

このページでは、足の各関節にできた石灰沈着性腱炎を御紹介します。

37歳の女性です。

右の足関節の内側が3日前から急に痛くなり、
受診当日は歩くのが辛いぐらいまで痛みが増強しておられました。

左の足と比べると、赤矢印の先が腫れているのがはっきりわかります。

エコーを撮ってみると、内くるぶしのやや下方に
石灰沈着を疑う画像が見られました。

患者さんによると、実は6カ月ぐらい前から腫瘤があるのは気づいておられたそうですが、痛みがないため放置しておられました。

しかし、3日前から突如石灰化部分が誘因となり痛みが出たようです。

痛みどめの注射をすることで、症状はほぼ消失し、数日で違和感も無くなりました。

66歳の女性です。

右内くるぶしのあたりが急に腫れたことと、痛みが激しいために来院されました。

特に捻挫当の誘因がなく、足首が腫れ、矢印の先に示すように赤くなっています。

レントゲンを撮ってみると、足の舟状骨の内側に、
赤色矢印で示すように石灰像が写っていました。 

舟状骨に付着する腱の部分で石灰化が生じ、
今回のような症状を誘発したものだとわかりました。

初診時から2日後、レントゲンを撮ると、
黄色矢印で示した部分にあった石灰化の影がほとんど見られません。

これは、石灰白血球によって掃除されて、
消失してしまって中心部が空洞化している映像です。

このように、石灰は体内にある白血球の貪食作用によって、
無くなっていくのです。

31歳の女性です。

2日前から、急に右足の裏が痛くなり、腫れて来て歩けないと訴えて来院されました。

安静時の痛みも強く、赤色矢印で示した先のところが腫れています。 

左右を比べてみると、赤色矢印の先で示した部分が明らかに赤く腫れています。

レントゲンを撮ってみると、右足の種子骨のそばに
赤色矢印で示した石灰化の影が見られました。

ですので、この部分に痛みどめの注射をして痛みを和らげました。 

痛みどめの注射をしても、この方の場合はどうしても体重がかかる足裏部分なので、
左の写真のようなクッションをつくって痛い部分が当たらないように工夫しました。 

初診から4日目にレントゲンを撮ってみると、 
赤色矢印で示したように、石灰化の影が薄くなっていました。

これで症状が改善されたことがわかります!

51歳の女性です。

3日前から左足の先が急に痛み出して、腫れが強くなったために来院されました。

最初は靴の加減などで痛みが出ているのかと思われたそうですが、じっとしていても痛いし、靴を脱いでもいたいということで、何かおかしいと思われたそうです。 

エコーを撮ってみると、第二中足骨骨頭部近くに
赤色矢印で示した石灰化の影が見えました。

ですので、足指を伸ばす腱の石灰沈着が原因の痛みであるとわかりました。

ですので、痛みどめの注射をしました。

1週間後に再びエコーを撮ってみると、
影が消失しておられました。

また痛みなどの症状も消失しておられました。 

足にみられる石灰沈着性腱炎は体重のかかる場所であるので、
不自由さが深刻な場合が多く見られます。

しかし、痛みどめの注射をすることで痛みも無くなりますし、
上の写真でもわかるように、早い目に処置すると早く治ります。

ですので、上の写真のような症状がみられた場合には、
早い目に整形外科を受診されることをお勧めします。