レントゲンからわかることは?

病院へ行って、医師から「心配ありませんよ」と言われても、
いったいどうして「心配ない」と言えるのかわからない、
何を基準にして、医師はそういっているのかわからないということが
患者さんにはままあります。

そこで、レントゲンを撮って、その映像からどんなことがわかるのかということについて
このページでは見ていただきたいと思います。

ある患者さんの足です。

全体的にO脚傾向になっています。

このような状態になって、
心配になって病院へこられる方もいらっしゃいます。

上の写真の方のようにO脚傾向になられた膝をレントゲンで撮ると、
左の写真のようになっている場合がよくあります。

膝の内側の軟骨が磨り減って、赤丸印で囲んだ部分に棘ができています。

上の写真の赤丸の部分を拡大したのが左の写真→部分です。

この棘自体が悪いのではありません。

膝の軟骨が減ってきて、設置面積を広げようとして骨が変形してきてこのようになるのです。

ですので、骨自体が悪さをしているわけではありません。

しかし、こういう状態は関節症としては、少し進んでいると判断できるのです。

以下の2枚のレントゲンは、立って体重がかかった状態で撮ったものです。

右のレントゲンは立って膝を伸ばした状態で撮っています。

赤丸印の分にかろうじて隙間が残っているように写ります。

さらに、脛骨(下側の骨)の接地部分が白く写っています。

それは、軟骨の下にある骨が衝撃を受け続けて骨硬化を起こしているのです。

しかし、膝を曲げた状態でレントゲンを撮ると、骨と骨の間の隙間がなくなってしまうことがわかります。

膝関節の軟骨が磨り減った部分は、体重が一番かかる部分です。

このようになると、歩き初めや階段昇降時の痛みなどが出てきます。

では、膝関節の変形の段階はどうなるのでしょう?

膝関節の変形は以下のように進行して行きます。


以下の写真は膝の膝関節の変形の進度を表しています。

写真はどれも右膝です。向かって右側が膝の内側になります。

膝の内側(写真の右側)に注目してください。

 グレード0グレード1グレード2グレード3グレード4
 

骨の棘ができる

棘なし。骨の棘少しあり。右側に棘ができ始めている。右側に棘がはっきりとできている棘が大きくなっている。
関節の隙間が狭くなる十分に隙間がある。隙間が多少減っている。隙間が減り始めている。正常時の半分以下しか隙間がない。隙間がなくなって骨がくっついている。
土台の骨が硬くなる骨硬化なし。骨硬化ほぼ無し。骨硬化が始まっている。硬化像がはっきりしてきている。硬化がはっきりした上に、骨の接地面が平坦化している。

グレードが上がるにつれて、膝関節の変形はひどくなります。

動きも制限されてきます。

しかし、痛みの程度は人それぞれです。

グレード評価によって、治療の方針などが変わってきます。

各グレードによって、治療の方法も変わってきます。

それぞれのグレードでどのような治療が行われるのかは、次のページ以降で見ていただきたいと思います。