変形性膝関節症とは?

加齢に伴って、怪我をしたわけでもないのに膝が痛くなることがあります。

こういうときには「変形性膝関節症」が考えられます。

外見上の変化が見受けられなくても、
実は膝の関節の中では変形が進んでいる場合があります。

このページでは膝の痛みのメカニズムと
治療方法についてみていただきたいと思います。

膝のお皿を除いて、正面から膝を見たのが左の絵です。
健全な膝は軟骨に厚みがあり、滑らかに膝の関節が動きます。

関節を取り囲む滑膜や靭帯も張りがあり、関節をしっかりと支えているので、膝関節には安定感があります。


しかし、膝の関節は常に体重を支えているので、加齢にしたがって軟骨が磨り減ってきます。

特に内側の軟骨は荷重がかかるラインにあるので、磨り減りやすいのです。

それに伴って滑膜が炎症を起こし、靭帯も緩み始め、膝関節の安定が悪くなってきます。


さらに、変形が進むと、内側の軟骨はほとんど無くなり、外観上でもO脚になってきます。

滑膜や靭帯もさらに緩みが生じます。

しかし、骨が関節内で平たくなり、膝の安定を保とうとします。

こうなると、安定性は以前に比べると増しますが、膝の動きの滑らかさは失われてしまいます。

以上の膝関節の絵は大まかな変形の過程を表していますが、
すべての人がこうなるわけではありません。

行っている運動や、生活スタイルなどによって、
患者さんお一人お一人の痛みの状態や膝の問題には違いがあります。

以降のページでは、それぞれの問題に着目して、
どうやって膝の痛みを克服していったらいいのか、
その治療法やリハビリなどについて見ていただきたいと思います。

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