トンプソンテストで、アキレス腱断裂しているかどうかがわかりますが、
さらにそれを確定するために、エコー検査を行います。
エコー検査を行うと、すぐに断裂しているかどうかがわかります。
足関節の動きによって、アキレス腱は以下の図のように、緊張したり、弛緩したりします。
正常なアキレス腱の場合は、
足関節を背屈すると、ストレッチがかかるように伸張され、
底屈すると、筋肉の収縮が生じます。
アキレス腱断裂している場合では、
足関節を背屈すると、断裂した断端部の間隙は広がり、
足関節の底屈は自力ではできなくなり、
他動的に、底屈することでアキレス腱の断端部はより近づこうとします。
そういった、足関節の動きに伴うアキレス腱断端部のエコーによる動体撮影を行ったものが以下のビデオです。
以下のビデオでエコー検査の様子をみていただきたいと思います。
上の動画は、アキレス腱に対して長軸で動体撮影したものです。
また、アキレス腱断裂では、短軸で、撮影することもあります。
以下で、どのようにアキレス腱断裂のエコー画像が見えるのかをご説明します。
長軸
短軸
断裂端が寄ってきていることが確認できれば、約6週間ぐらいで固定を除去することが出来ます。
つまり、診断の目的と、治癒している過程の確認を行う2つの目的がエコー検査にはあります。
次のページでは、アキレス腱断裂の治療についてご覧いただきたいと思います。