アッパーの部分の素材や形によって、歩行時の蹴り出しで、痛みがでる場合があります。
靴を向いた場合、歩行時の痛みが消失する場合には、靴に問題があることが多く見られます。
今回このページでは、蹴り出し時の靴の食い込みなどによる痛みの症例をご覧いただきたいと思います。
30歳の男性です。
3週間前より、左足前足部が痛いということで来院されました。
左の写真は初診時のものです。
赤色矢印の部分で、痛みと腫脹が認められました。
けがなどしたことはないとのことです。
左のレントゲン画像は靴を履いた状態のものです。
赤色矢印で示した部分に痛みがあり、外観写真で矢印で示した部分と一致していました。
靴を履いてたくさん歩いたときのみ、症状が強く出るとのことでした。
左の写真は、歩行時の蹴り出し動作を再現してもらったときのものです。
赤色矢印で示した部分で、靴にしわができて、
前足に食い込んで痛みが生じていることがわかりました。
この方には、靴を替えていただくなど、生活指導のみを行いました。
50歳の女性です。
右前足部の痛みを訴えて来院されました。
3ヶ月前より、歩くと右前足部が痛いということで、
近隣の整形外科を受診されましたが、よくわからないと言われたそうです。
左の写真は初診時の外観写真です。
赤色矢印で示した部分に痛みがあります。
パンプスとヒールが好きで、よくはかれているそうです。
左の写真は、当日履いてこられていた靴です。
この写真の状態では、どこに痛みが生じている原因があるのかわかりません。
蹴り出し動作をしているときに痛いというお話でしたので、
蹴り出し動作を再現していただきました。
すると、赤色矢印の部分で靴の背側が食い込んで皮膚を圧迫し、
これが痛みの原因であったということがわかりました。
43歳の男性です。
左前足の痛みを訴えて、来院されました。
左の写真は、初診時の外観です。
ビジネスシューズを履いて歩くと、赤色矢印の部分に痛みが生じるそうです。
左の写真は、痛みの再現を行っている写真です。
いつもはいておられるビジネスシューズで蹴り出し動作を行っていただいたところ、
赤色矢印の部分に靴の食い込みによる圧迫が生じていることがわかりました。
22歳の女性です。
両前足部の痛みを訴えて来院されました。
営業のお仕事をされており、ヒールのある靴を履かなければならないそうです。
左の写真は初診時の外観です。
赤色矢印の部分が歩くと痛みが生じ、とむくみも認められました。
左の写真は、靴を履いた状態で、痛みが発生する状態を再現したものです。
蹴り出し時に、赤色矢印で示したように、靴の食い込みが確認でき、
この靴が原因で前足部の痛みが生じていることがわかりました。
11歳の男性です。
1週間前より、右の親指の付け根が痛いということで来院されました。
左の写真は、初診時の外観です。
赤色矢印で示した部分に痛みを訴えておられました。
サッカーをされており、スパイクを履いてサッカーをしているときのみ痛みが出るとのことでした。
どうすると痛みが出るのか、実際にスパイクを履いてもらって、確認しました。
すると、蹴り出し動作をするときに、
痛みを訴えていた場所に、左の赤色矢印で示した靴の折れ目が食い込んで、
痛みが生じていることがわかりました。
10歳の男性です。
右前足部の痛みを訴えて来院されました。
左の写真は初診時の外観です。
赤色矢印で示した右母趾の付け根に痛みを訴えており、
右母趾を屈伸するだけでも痛みが生じるとのことでした。
左の写真は、痛みの再現を行うため、
靴を履いた状態で、痛みの出る動作を行っていただきました。
すると、つま先立ちのような姿勢で痛みが生じ、
赤色矢印で示した靴が曲がる部分と、痛む箇所が一致したので、
蹴り出し時に痛みの原因が靴の食い込みであるとわかりました。
以上のように、足の前足部が痛い場合には、実際にはかれている靴を観察すると、
靴の食い込みが痛みの原因となっていることがよくあります。
痛みが生じている場合は、痛みの出る靴を避けていただくか、新しい靴の購入を検討していただければと思います。