このページでは2024年に当院にて手根管解放術の術後1週間の時点での症状の変化について報告しています。調査は以下のアンケートを用いて行いました。
手根管症候群の状態を知るためのアンケート
このアンケートは「日本手の外科学会」の「手根管症候群質問票」として使用されているものです。
赤色の枠で囲んだ部分は、手根管症候群の重症度を把握するためのものです。
痛みやしびれが強いといっても、個人差があるので、
具体的に患者さんがどれぐらいつらいのかを理解するために行います。
また、青色の枠で囲んだ部分は、
実際に日常生活でどの程度不便や困難が生じているかを把握するためのものです。
このアンケートを、
手術前・手術後1週間で28人の方にご協力いただきました。
以下で、このアンケートの結果をご覧いただきたいと思います。
2024年 症状の重症度について
上のグラフは2024年内に当院にて手根管症候群の手術を行なった方の術前と術後の重症度を示したものです。術前の点数が27.46点から18.57点へ低下しているので手術後の痛みやしびれ感が軽減したことがわかります。
2024年 機能的状態について
上のグラフは2024年内に当院にて手根管症候群の手術を行なった方の術前と術後の機能的評価を示したものです。術前の点数が18.39点から14.82点へ低下しているので手術後の文字を書くことやボタンをかけることなどの機能が回復していることがわかります。
このように手根管症候群に対して、手根管解放術を行なった後、術後1週間の時点で何らかの効果がみられます。手のしびれ感や痛みでお仕事に支障をきたしていたり、家事が思うようにできずにお困りの方はご相談いただけたらと思います。