ガングリオンによる末梢神経麻痺

ガングリオンは腫瘍ではなく、袋の中に粘液がたまっているものであり、
放置しておいてもいずれは袋がつぶれて消失します。

しかし、ガングリオンにより、神経が圧迫され、麻痺がおこり、これを放置していると回復が得られない場合がありますので、
正確な診断のもとで、早期に圧迫を取り除く処置が必要です。

以下の図は、ガングリオンの圧迫によって生じた末梢神経麻痺に対する治療を示したものです。

神経を圧迫しているガングリオンの袋に直視下または、エコー下で注射針を用いて粘液を排出すれば、
圧迫は無くなり、麻痺が軽快します。

再発の可能性がありますが、同じ処置を繰り返し行う事で、いずれ無くなっていきます。

以下にリンクしてあるページで、具体的な各疾患についてご覧いただけます。

ガングリオンの圧迫が原因の末梢神経麻痺

「ガングリオン」についてはこちらをご覧ください。

手術をしても、注射針で袋をつぶすのと同じように再発の可能性があります。

注射針で袋をつぶす治療は、入院の必要性もなく、身体的にも経済的にも負担が少ないので、
患者さんにとってよりよい治療になると考えています。

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