日常生活動作の中で、掃除をするということがなかなかしづらくなって困っておられませんか?
ヘルパーさんに手伝ってもらって、掃除をしてもらうにしても、自分自身でやるのとは違っていたりしませんか?
そこで、ご自分でできる範囲の掃除や、きれいに周囲を片づけるような動きがしやすくなるような運動をやってみませんか?
では、どういったところを動かしたらいいのでしょうか?
背伸びして行う運動
目線の高さよりかなり上の部分を掃除するのは、ヘルパーさんにお願いするとして、
目線より少しだけ上ぐらいで、自分が気になっている所を掃除できればいいなと思っておられる方がよくいらっしゃいます。
少し背伸びをして、手の届く範囲を掃除できるようになることができればいいですよね?
動画でご紹介しているのは、座りながら背伸びをするような運動です。
手首の運動
掃除機を持つ、ぞうきんを絞るなどの動作では、手首を返すもしくは、ねじるといった動きが必要になります。
また、道具を握ったまま動かす動作では、常に指に力を入れながらブラシなどの掃除道具を握り続けることが必要になります。
動画では、棒を持って手関節の可動域を広げたり、握力をつけるための運動をしています。
上腕・肩の運動
掃除では、目線の高さの台を拭いたり、少し遠くのものに手を伸ばしたりする動作が必要になります。
そこで、肩関節の可動域を広げることで、スムーズに手が伸ばせるようになります。
また、上腕の筋力を保つことで、道具を持ったまま持ち上げるような動作もやりやすくなります。
動画では、肩関節及び上腕の筋力をつけるための運動を行っています。
https://www.youtube.com/watch?v=kziWHpK07C4
つまずき予防の体操
常に立った状態で、腰をかがめて掃除をするのは大変です。
床の掃除をしているときに、気をとられたり、思わぬところで下にものが落ちていて転倒する危険性があります。
少々動いても、段差を超えられるように足を上げる運動も平行して行います。
https://www.youtube.com/watch?v=KBqKgsgTeLY
かがんで行う運動
立った状態で掃除機をかけるのは非常に腰に負担がかかります。
そういった部分は、ヘルパーさんにお願いして、
自分の身の回りを手の届く範囲んで、ハンディーモップなどできれいにすることは身体に負担もかかりません。
以下の運動は、座りながら前かがみになった状態で行う運動です。
https://www.youtube.com/watch?v=dqAFwkmJqDs
身体が思うように動かせなくなったら、掃除一つとっても大変な労力がかかります。
でも、今動かせる範囲で、やり続けることで、達成感も得ることができると思います。
そうすることで、周囲の人たちにも気持ちいい環境を共有してもらう事ができ、
みんなで楽しい気持ちになることもできると思います。