患者さんが御来院になったとき、まずは症状をお伺いします。
問診では以下のような点に注意して診ています。
関節症状
日常生活に大きく影響を与える症状が現れます。
以下の図のようにあらゆる関節に起こるといわれていますが、
手首から先の小さな関節から起こる場合が多いといわれています。
下の図に「首」とありますが、リウマチに長く罹患していると、
首の第1・第2頚椎の間でゆるみが生じて神経症状が現れることがあります。
リウマチで特徴的な症状
1.関節の腫れと痛み(関節炎症)
関節リウマチは明らかな外傷がないにもかかわらず、関節の腫れや痛みが生じます。
最初は1~2箇所の関節が腫れてきます。
多くは手指の関節から発症し、次第に全身の関節も腫れてきます。
また、単発性のリウマチも存在します。
単発性のものは主に手、足、膝関節に多く、発症して間もないときは、腫れが少ないのでわかりにくい場合があります。
2.朝のこわばり
関節リウマチの方は、朝起きたときに関節がこわばり長く続きます。
健康な人でも関節を酷使した翌朝などこわばることがありますが、リウマチの方の場合、こわばりが長く続くのが特徴です。
朝起きたときのこわばりが1時間以上続くようなら2、関節リウマチの疑いがあります。
3.微熱や倦怠感
一見風邪のような微熱やだるさが続きます。
風邪の場合、1週間程度で症状が治まりますが、関節リウマチでは6週間以上症状が持続するといわれています。
また、疲れやすく、少しやせたりもします。
関節の症状だけではなく、微熱や倦怠感など全身性の病気です。
中には息切れや、呼吸困難が起こったり、貧血になったりすることもあります。
早期発見すれば、治療期間も短くて済みます。
ですので、上のような諸症状も早く治まります。
ではどうやって「関節リウマチ」と判断するのでしょうか?
「関節リウマチ」であると確定するためには検査で、病気を明らかにする必要性があります。
当院で行っている「関節リウマチ」の検査については、次のページ以降で見ていただきたいと思います。