舟状骨骨折がどうして早期発見、早期治療が必要なのかというと、
先にも述べたように、血流が乏しいところがあるので、
偽関節に移行しやすいからです。
上のレントゲン写真は当院へ来られる前に受傷し、
捻挫だと思って放置しておられた患者さんのものです。
赤丸で囲んだ部分は骨折した隙間がはっきりとしており、
赤矢印で示した先の骨が白くなっていることがわかります。
これを骨硬化像といって、骨がその部分で硬くなって、
骨の修復が完了してしまっている印です。
こうなると、仕事や運動時に手首を動かすと痛みがでて、
支障をきたす場合があります。
実際この患者さんも、手首の痛みを訴えておられました。