また、膝の状態を確認したうえで、どれだけ曲げられるのかを確認するためにエアロバイクに乗っていただきました。
すると、膝の屈伸運動を繰り返して行っても、
痛みなくこぐことができました。
本人と症状の確認も含めて、再びお話をきいてみたところ、
実は授業でプールに入りたくないとのことでした。
では、去年はどうしていたのかと伺うと、骨折していたため、プールに入らずにすんでいたそうで、今年もその時期が来てしまい、プールに入りたくなかったので、膝が痛いという身体表現になったのではないかとわかってきました。
リハビリスタッフと話していくうちに、子供さんの気持ちもやわらいできて、当院から帰られるときには、普通に歩いて帰られました。
このように、器質的な問題がないと判断した場合には、
患者さんの背景などを伺う事で痛みの本質が見えてきます。
しかし、その前提として、どんな疾患でも、身体所見をしっかりとって確認することが大切です。